女子医学生の日常

とある女子医学生の日常

破天荒に生きる医学生. 自由を愛し自由に愛された女.

不登校児、医学部を目指す【前編】

はじめに

 

この記事は、私が自分の人生をかけて皆さんに伝えたい大切なものです。

(気持ちは熱いけれどそんな物々しいわけではないので大丈夫です笑)

 

今、学校の人間関係で悩みを抱えているあなた

今、辛くて学校に行くのを辞めようとしているあなた

今、学校に行けていないあなた

不登校のお子さんをお持ちの親の皆さん

 

私の経験と言葉が、少しでもあなたの気持ちを楽にし、何かの手助けになることを願います。

 

 

今、問題なく学校を楽しんでいるあなた

そんなお子さんを持つ親の皆さん

 

こんな思いを持つ医学生の存在と、今まさに同じような状況を経験している友達がいることを知って貰えれば嬉しく思います。

 

 

 

 

不登校のきっかけ

 

約10年前の春、第1志望の中学校に合格し、ずっと入りたいと思っていたある運動部に入部した。

 

でも、入部した部活は稀に見る厳しい雰囲気で、先輩は新入生に厳しくヘトヘトになりながら仕事をこなす毎日…

(この時点から何かが変わっていった。ブラック企業早期体験実習って感じです。)

 

人間関係もギスギスしていて、ふと気付いたら同学年内でいじめが横行していた。

(女の子が人間関係を構築する速さは光より速い。)

 

その時私は、いじめている子といじめられている子の間に立ち何とか間を取り持とうと必死になった。

この立ち位置が後に自分を苦しめることを知らずに…

 

 

 

足が動かない

 

いじめの渦中で奮闘する日々が続き、ついに何かが壊れる日が訪れる。

 

ある日の朝、学校に行こうとした時、ついに震えと共に足が動かなくなった

立っていられないほどお腹が痛くなった

辛くて辛くて涙が溢れて止まらなかった

 

急に人が怖くなった

道を歩く、電車に乗る、人とすれ違う

普段当たり前にしていたことが何もできなくなった

 

泣きながら親に詫びた

”もう学校に行きたくないです。ごめんなさい。”

 

その日から学校に行くことを辞めた

 

それまでの人生を優等生として過ごしてきた私が初めて経験した挫折は、12歳にとってつらすぎるものだった。

 

(書きながらうるうるする10年後の私)

 

 

 

 

学校に行かないということ

 

突然訪れたあの日から、数ヶ月間は家に篭っていた

 

”しっかりしていなきゃいけない”という思いの抜けない私は、何度も何度も授業に出ようとした

 

でも、そんな私の気持ちを、私の身体が拒否した

 

学校の最寄駅が近づくとお腹が痛くてたまらなかった

学校の制服を着ている子を見つけると、すかさず身を隠した

 

こうして、人から隠れて生きる生活が始まった。

 

自分は誰からも見られてはいけない存在だと思った。

四六時中人の影を気にして、息を潜めて生きていた

 

自分は生きていてはいけない存在だと思った。

 

もう授業に出られない私は、当然学校の勉強についていける訳もなく、そのうち医学部を諦めるようになった。

 

不登校という落ちこぼれな存在になって、勉強なんて手につかなくなって、将来の夢を見失って、もう全てがどうでもよくなった

 

いつ死んでもよかった。いつ殺されてもよかった。

毎晩寝る時には、明日起きたら灰になって消えていますようにと願った。

 

見える景色に色はないし、生きる希望もない

この世の全てを憎んだ

幸せが憎かった。街ゆく人の笑顔が憎かった。

 

縄に手をかけた夜もあった。

1000円札を握りしめて自殺の名所に向かった夜もあった。

 

そんな生きているか死んでいるかわからない日々を過ごした私は、気付いたら中学3年になっていた。

 

 

 

 

中3、希望の光

 

鬱々とした日々を過ごしながら、私は長い時間をかけて段々と外界に慣れていった。

 

カウンセラーの先生や学校の先生、親や親戚の助けを借りて、少しづつ学校の図書館に登校するようになった。

 

同級生が登校し終わった時間を狙って図書館へ行き、本を読み漁って、同級生が帰宅する前にそそくさと学校を出る。

 

そんな日常を送りながら、少しづつ医学部への思いが蘇ってきた。

 

まだ間に合うんじゃないか。

もう1年以上授業には出ていないけれど、本気で勉強すればまだまだ取り返しがきくんじゃないか。

死んでいた心が戻ってきたと感じた。

 

それからすぐに、私は塾に通い始めた

 

実は、不登校だった期間、全てのやる気を失っていた私に、少しでもいいからと勉強を教えてくれていた大切な人がいる。

 

その人のお陰で数学だけは少しの遅れで済んでいたので、残る英語理科社会を中心に死ぬで勉強した。

 

学校に行っていなかったのでもちろん友達などおらず、朝から晩まで一人で勉強した。

これでもかというくらい勉強した。

 

もしこれで将来医学部に受かれば、不登校の子たちの支えになれるかもしれない。

支えてくれた人たちに恩返しができるかもしれない。

何より、幼い頃からの夢を叶える為の最後のチャンスかもしれない。

 

そう思いながら、辛い日々を必死で乗り越えた。

 

そして次の年の春、私は第1志望で無いながらも無事に高校に合格した。

 

 

 

 

 

 

 

これが人生のどん底を味わった私の中学時代です。

 

その後の話と、私の考察とメッセージは後半に続きます。

 

長い文章、読んでくださってありがとうございました♡

 

 

人は人に生かされて生きて行くんだと思います。